ウチのムスメは反抗期

中2のひとり娘、A子は反抗期。小6春からいよいよ扱いづらくなった。小6のクリスマスにスマホを持ってからは、態度も生活もハチャメチャに。日々吹き荒れる嵐は、いつ穏やかな風に変わるのか。日々の日記です。

私もおかしい

ダメダメな母だな〜。

「あぁダメダメ、これは許しちゃいけないよ」 と、シッカリわかっていたのに。どうしてもできなかった私。苦しいよ。超自己嫌悪。
まだすっごく引きずっている。
 
それは、ムスメに不相応な物を買い与えたこと。
ヘアアイロン、27000円。
こんな高価なヘアアイロンが世の中に存在することすら知らなかった。
仰天したにもかかわらず、結局これをムスメに買った自分自身には、泣きたくなるほどあきれた気分だ。
今、こんなふうに書いていても切ない。
 
 
夕方、ムスメが唐突に「ねぇ、コテが欲しいんだけど」と言った。いわゆるヘアアイロンのことだ。
 
私「ふうん」
ムスメ「今のヤツ、やたら髪が痛むんだよ。ボロボロになるし。痛まないやつがあるから、それ欲しいんだ」
私「‥‥」 
 
ムスメ「聞いてる?無視かよ?」
私「まだ前の買ってそんなに経ってないでしょ。あれだって3900円ぐらいしたんだよ。壊れたわけでもないのに、そんなのムリ。買えない」
ムスメ「欲しいのあるんだよー。髪が痛まないヤツ。これ。ね、スマホでチェックしたから見て」
私「‥‥」
 
スマホをかざすムスメの姿を見て顔をしかめる私)
 
ムスメ「ちっ、見るぐらいいいじゃん。見てよ。これいいヤツだから1万円以上するんだよ」
私「はぁぁぁ⁉︎  なにそれ!冗談じゃない」
ムスメ「でも前のヤツって、髪がボロボロになるんだもん。ねぇぇーえーー」
 
始まったよ(悲)
 
今までもそうだったように「スマホを買え」騒動を始め、彼女の「物を買えという攻撃」は粘着質で永遠に終わらない。何回でも何百回でも、要求が通るまで、言い続ける。
「ねぇぇーえぇーー」とひたすらひたすらひたすらひたすら。エンドレスに。
この毎度毎度の「ねぇぇーえぇーー」にはゾッとする。(「ね」と、大きい「え」を強く、「ぇ」は、ネットリ伸ばして読んで下さい)
 
「そんなときは毅然と断りましょう」というマニュアルが、どこにでもあるが、私がどんなに毅然と断っても、相手にしなかろうが、効き目なんてこれっぽっちもなし!
親の私が怒鳴ろうが、とことん無視しようが、物を投げても、何かを叩いても、地団駄踏んでもエンドレス!
何日でもエンドレス。気が狂うよ、ホント。
 
もちろんオットにはやらない。私に対してだけ。
つまり、ムスメにとって怖い人は何もしなくても怖い。怖くない人は、何をしても怖くないということなのだろう。
 
今日もこれが繰り返されつつあったので、私は深入りせず逃げの姿勢でいた。すると「じゃ、このコテじゃなくてもいいけど。いくらまでなら出せる?」ときた。
 
この手口を悪徳商法と呼ばずして、他に何と呼ぶ?
 
「誰が買うと言った。1万円なんてそんな高価なコテは自分で働いて稼げるようになってから買うものです」と私。
ムスメ「1万円じゃないよ、ほら」
よく見ると、定価35000円とか、28000円とか書いてあるではないか! 
絶句。
こんなものを、シャーシャーと要求してくる根性がすでに信じられない‼︎ 
私だったら、自分が中一の分際で、いや、アラフィフの今もだ。こんな高価なヘアアイロンを自分のために購入しようなんて、頭によぎることさえもない。
 
ムスメの根底にある気持ち。それは「親が自分にもっと金を使うべき」というもの。
元来の欲深い性格もあるだろうが、私立小に転校して、裕福な友達を見てからはヒドイ。 
普通の生活をして、真面目に勉強や運動に取り組む子もたくさんいたのに、そういう部分はさらさら目に入らないらしい。
 
去年の夏から秋ごろの、バトルが一番激しかった頃、彼女はあからさまにこう言い放った。 
「なんでウチだけがこんなにおかしな親なんだよ!よそのうちはの親は、もっと子供に甘いんだよっ!うちも甘くしろっ!甘くしろー!あーまーくーしーろー!」
 
「もっとコッチに(ムスメ自身に)たくさん金使えよ!もっと金、自由にさせろよ!みんな何でも買ってもらって何でも持ってるんだよ!」
 
バカも休み休み言え。だ。
あさましい。オマエはヤンキーか。
「何でウチだけがこんなおかしな子なんだ?」と言い返したかった。
 
あの時は、スマホが手に入ったクリスマスまで、何度も何度も、こんな修羅場のバトルが繰り返された。
私はすっかり「ムスメに要求されることアレルギー」症状が出るようになった。
うわーーーっ!と叫んで耳を塞ぎたくなる。
もうやめて!と怒鳴りたい。
圧迫感のある空気が周りから詰め寄ってくるような。そして耳鳴り。動悸。フワッと瞬間移動でもしそうな感じ。
 
今日も、私は少しずつおかしくなっていったように思う。
マズイなと自覚。
ひとまず一旦ベッドルームに逃げた。
カチャッと鍵をかける。この音で落ち着く。
しばらくベッドの上に身体を投げ出してぼんやりしていた。
 
そして思い直して夜の散歩に出ようと思った。ちょうとハムスターのエサが切れるところだから、ペットショップを散歩のゴールにしよう。
 
ベッドルームから出ると、パーカーを羽織った私を見て
「どっか行くの?」とムスメ。 
私「散歩。ハムちゃんのエサ買いに」
ムスメ「一緒に行く」
私「‥‥‥面白くないよ。歩くだけ。行くのはペットショップだし」
ムスメ「いいよ」
私「ウロウロ歩くだけだよ?」
家電スーパーに誘導されないようにと思い、クギを刺す。
ムスメ「わかってるよ。なんで?一緒に行ったらダメなの?」
なんと、本当についてきやがった。
普段は用事でも一緒に来ないくせに。
アヤシイ。超警戒モードになる私。
 
それにしても、これじゃ気分転換にならないよ(泣)。
 
歩きながらムスメの雑談を聞く。
雑談に交えて、またヘアアイロンの要求。
「やめてくれ、それはダメだ」と言う。
ムスメが不機嫌になる。
やみくもに歩いて、最後に店でハムのエサを買う。
そばの100均に寄る。私が裁縫道具をふたつ買う。
216円也。
 
ムスメがマニキュアコーナーを見ながら「ジェルネイルを乾かす機械が欲しい」と言いだす。
もちろんそんなものは100均にはあるわけがない。
 
「は?何言ってんだ!中一になったばかりでヘアアイロンもジェルネイルもない!他にやることがあるだろう⁉︎」と私。
ムスメ「はっ?おかしいんじゃね?こんなの中一なら当たり前だわ!」と、吐き捨てるような物言い。
公共の場で、またもや険悪に。
 
「帰るぞ!」と私。
「アイスぐらい買っちゃダメ?」とムスメ。
「アイスぐらいだと?良いけど、その聞き方がムカつく」と私。
もう中一と同レベルになってるアラフィフの私。
 
食品売り場に行く。
アイスを選びながら、またヘアアイロンの話を持ち出すムスメ。しつこすぎる。
プチン!と頭の中が弾けた私。
 
「もーーー‼︎ やめてよ!ホントやめて!もういいよっ!買えよっ!勝手に買えよっ!いい加減にしてくれよー!買えばいいだろっ!」
アイスコーナーで大きな声を出す私。
心拍数がヤバイ。圧迫される〜。
 
ここまでくると「もしかすると、こんなに言われて買わない私も悪いんじゃないか?」と感じるもうひとりの自分が出てくる。
早くこの問題から逃れたい。
終わりにしたい。
今回これを買えば、この願いを叶えさえすれば、もう今後はこんな事がなくなるかも?(甘い)
負けるが勝ち。(わけわからん)
 
私「早く!買いに行くぞ!アイスは終わり」
ムスメ「え?今日?いいの?」 
私「今から買え!もうそれで終わりにして!」 
ムスメ「じゃジュースでガマンするから。ジュースお願い。喉乾いて死にそうなんだ」
 
そしてジュースを買い、家電スーパーに移動した。
ヘアアイロンは1000円代から、7000円ぐらいまで。
ムスメの欲しがるやつだけ、バカみたいに高価だった。普通のものと形はなんら変わらないが、低温で髪を傷めず巻けるらしい。
って、こんな単純なしくみ?
今までなかったの? それでこの値段⁉︎
おそらく半年も経てば、安いのがドンドン出てくるだろう。家電業界の常だ。
 
そんなふうに思いつつも、ムスメの希望通りのそのヘアアイロンを買ってしまった。
あぁ自分にガッカリだ。深く落ち込む。
 
帰るときに家電スーパーの別の階のタブレット売場を通りがかった。そこで、iPad miniを見てムスメが言い放った。
「これ、パパのと一緒だよね?パパズルくね?」と。
27000円のヘアアイロンの袋を提げて、どの口が言う?
終わってる、コイツ。
 
「オマエは、まだこども、なんだよ!パパは、オトナ。
オトナとこどもは、違うんだよ!それにパパは出張でたまったマイルを交換しただけ。買ったわけじゃない!ちょっとは立場をわきまえなさい!」
 
帰り道、私はすごくネガティブに怒った。
スマホ以外何もしないくせに」「大人になってニートになっても家にはいさせないから。仕事して出て行ってね。自分で稼いでね」
ムスメも負けずに言い返してくる。
もうイヤだ。
 
そして最後に私は言った。
ヘアアイロンのこと、タイムラインにもfacebookにもあげないで。パパにバレたら私が怒られるから」 「それとこんなの買い与えた親って思われたら、世間に恥ずかしいから」と。
 
するとムスメは
「大丈夫。親とかには肝心なのはブロックして見えないようにしてるし。ま、インスタに揚げるわ。」だと。
やめて欲しい。
もはや親として、みっともないから。
 
それにしてもだ。
私立小時代の友達の多くが、皆このヘアアイロンを持っているんだと。それも親と共有とかでもなく、そのヘアアイロンは、自分だけのものなんだって。
ほんっっっっとかよ? 怪しいったらない。
またふっかけてきたな。
 
そしてパソコンもスマホタブレットも、音楽聴くヤツも、ゲームも持っていると。
不足なく全部揃ってる子ばかりなんだって。持ってる子はスマホ2個持ってるとか。
子供のうちに贅沢覚えて、みんないったいどんな大人になるんだろうね〜。
ムスメもね。
 
それにしても、今日は情けなかった。
一度帰ってから、またひとりで外に出た。
いつもの公園で、暗がりの中ガックリと長い間座りこんだ。
どうしてこうなっちゃうんだろう。
心療内科とか行った方がいいのかな?
もうホントに自分が嫌いだ。
 
ジェルネイルの機械は、絶対に買わない。